子どもたちが書いたサンタクロースへの手紙
クリスマスのエピソードの紹介
あしながサンタ運営事務局です。
児童養護施設の子どもたちのクリスマスプレゼント代を支援する「あしながサンタ」
今年のあしながサンタのご寄付受付期間は、12月10日(火曜)までとなっております。
児童養護施設で生活している子どもたちの今年のクリスマスに、あしながサンタになってクリスマスプレゼント代を支援しませんか?
本日のブログは、私が施設職員として約6年間勤めていた中での子どもたちとのエピソードの紹介となります。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢を変えています。)
子どもたちが書いたサンタクロースへの手紙
全国には約610ヶ所の児童養護施設があり、約23000人の子どもたちが生活しています。
私は施設職員として約6年間勤務していました。私が働いていた施設は定員50名ほどで、幼児から高校生まで幅広い年齢の子どもたちが生活していました。
ここで私が担当していたAくん(当時、小学2年生)のエピソードをご紹介します。
Aくんは、父親からの身体的虐待が原因で施設に入所し、母親は病気で亡くなっていました。施設での生活が始まった年、彼にとって初めてのクリスマスを迎えることになります。
その年、施設では子どもたち一人ひとりがサンタクロースに欲しいプレゼントや伝えたいこと、聞いてみたいことを手紙に書くことになりました。
ほかの子どもたちがそれぞれ楽しそうに手紙を書いている中、Aくんはなかなか手をつけようとしません。気にかけた職員が声をかけると、彼は「見ないで!」と強く拒みました。職員は「無理に書かなくてもいいし、あとで書きたくなったら書いても大丈夫だよ」と伝えました。Aくんは、その場では書かずに、部屋に戻って夕食後に書くことにしました。
部屋に戻ったAくんは、しばらくしてから書き終わった手紙を職員に見せてくれました。
その手紙には「サンタさんへ。僕はこれからずっといい子にしているので、早くおうちに帰れますように。パパも優しくしてくれますように。おもちゃはいらないので、お願いします。」と書かれていました。
この手紙から、Aくんがサンタクロースに何を願っていたのか、Aくんの小さな心の中にある切実な想いが伝わってきました。
児童養護施設の子どもたちの思い
児童養護施設の子どもたちは、親からの虐待が主な理由で施設で生活をしています。
Aくんのように、病気や事故で親が亡くなっている子どもたちもいるのです。子どもたちがつらい体験と思いを抱えながら毎日過ごしている中で、虐待を受けていても、親を求めたり、家に帰りたいと気持ちを我慢している子どもたちがいるのです。
子どもたちの中には、虐待によって家庭で過ごすクリスマスを体験したことがない子もいます。
児童養護施設にきて、初めてクリスマスケーキやサンタクロースからプレゼントをもらう体験をする子たちもいるのです。
児童養護施設の子どもたちは、年に1回のクリスマスを楽しみにしていて、あしながサンタさんのおかげで、欲しかったプレゼントをもらうことでみんな笑顔になっています。
子どもたちのあしながサンタになることで、子どもたちの思い出に残る特別なクリスマスの1日になります。
児童養護施設のクリスマスプレゼントの予算について
児童養護施設は限られた予算の中で運営されているため、一般家庭のように、子どもたちがいつでも好きなものを自由に買えるわけではありません。
その分、外出や外食、被服費、習い事など、子どもたちにとって必要な体験や生活支援に予算を振り分けています。
子どもたちにとって、年に一度のクリスマスは特別な日です。
サンタクロースから欲しかったものをプレゼントされることを、心から楽しみにしています。
しかし、前述したように、クリスマスプレゼントの予算を十分に確保できるとは限らないのが現状です。
※全国には約610の児童養護施設があり、施設によって、子どもたちのクリスマスプレゼント代の予算が異なっていることをご理解ください。
あしながサンタでクリスマスの体験が子どもたちの未来に繋がるように。
クリスマスは、年に一度、子どもたちがサンタクロースから欲しいプレゼントがもらえる特別な日です。
毎年、あしながサンタの皆さんのおかげで、クリスマスの1日が子どもたちにとって思い出に残る素敵な日になっています。
私たちあしながサンタでは、この活動をはじめる前に、全国の児童養護施設へクリスマスプレゼントの予算に関するアンケート調査を行いました。回答のあった施設の調査結果によると、子ども一人当たりのプレゼントの予算は平均約3,000円であることがわかりました。施設によっては、3,000円より少ないところもあります。少ない理由としては、子どもたちの被服費や習い事などに予算を充てていることが挙げられます。
児童養護施設の職員さんに「いくらあれば子どもたちが望むプレゼントを購入できるか」を伺ったところ、「子どもたちが望むプレゼントを購入できるのは、約5,000円あれば助かります。」という声がありました。アンケートの調査結果、平均約3,000円であることを踏まえると、この額では十分ではありません。
私たちあしながサンタでは、皆様からのご寄付で差額分をまかなうことにより、子どもたちが望むプレゼントを届けることが出来ます。あしながサンタでは、子ども一人あたり2,000円を届けています。
現在は、物価高の影響によって、おもちゃの値段も上がってきており、子どもたちの欲しいものが今まで以上に手にしづらい状況になってきているのです。子どもたちは欲しいものがあっても予算の関係から違うプレゼントにしないといけないことがあり、年に1度のクリスマスに我慢をしないといけなくなってしまうのです。
あしながサンタの皆様の一人ひとりのご寄付が集まることで、一人でも多くの子どもたちが望むプレゼントを届けることができるのです。
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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