児童養護施設の子どもたちのクリスマスのエピソード⑥
児童養護施設のクリスマスにあった子どもたちのエピソード
あしながサンタ運営事務局です。
私が施設職員をしていた時のBちゃんのクリスマスのエピソードを紹介します。
※ブログへの掲載許可はいただいております。
Bちゃんが施設で過ごすクリスマス
Bちゃんは、幼稚園の年中になったばかりの4月に児童養護施設に入所をしました。
お母さんが病気になり、お父さんも病気で亡くなっており、Bちゃんと一緒にしばらく暮らせなくなってしまったためです。
Bちゃんは最初、児童養護施設での生活に戸惑っていました。
「おうちに早く帰りたい」とよく泣いていたBちゃんですが、少しずつ施設での生活に慣れてきて、職員や一緒に暮らしている同年代の子どもたちとも遊べるようになってきました。
そして、Bちゃんは10月に5歳の誕生日を迎えました。施設のホーム(生活グループ)でBちゃんの誕生日会を開き、職員からの誕生日プレゼントを受け取ったBちゃんは、とても嬉しそうな表情をしていました。
誕生日会が終わり、同じ生活グループの子たちは「もうすぐクリスマスだからサンタさんに何をお願いするかお手紙書かなくちゃ!Bちゃんはもう決めた?あしながサンタさんが毎年くれるんだよ!」と話していました。
Bちゃんはその話を聞いて「ここ(施設)ではサンタさんからプレゼントもらえるの??」と驚きました。そして、担当の職員からクリスマスプレゼントがもらえることを伝えられると大喜び。「サンタさんにお手紙書く!」と言い、サンタクロースに手紙を書きました。Bちゃんは欲しかったぬいぐるみをお願いし、サンタクロースの手紙の最後には「ママが早く元気になりますように」と書いてありました。
Bちゃんがサンタクロースからプレゼントをもらって
12月24日。施設では各ホームでクリスマス会が行われました。Bちゃんが施設で過ごす初めてのクリスマスです。施設職員や同年代の子たちと賑やかに過ごし、みんなでケーキやお菓子を食べて、Bちゃんは嬉しそうにしていました。
Bちゃんは、ぬいぐるみをお願いした理由を「ママがそばにいなくても、ぬいぐるみがあればさみしくないから」と施設職員に教えてくれました。「サンタさんがぬいぐるみをくれて嬉しかった」と安心した表情をしていたBちゃんの姿が今でも心に残っています。
私たちあしながサンタとの活動について
私たちあしながサンタでは、活動を始めるにあたり、全国の児童養護施設へクリスマスプレゼントの予算に関するアンケート調査を行いました。回答のあった施設の調査結果によると、子ども一人当たりのプレゼントの予算は平均約3,000円とであることがわかりました。施設によっては、3,000円より少ないところもあります。少ない理由としては、子どもたちの被服費や習い事などに予算を充てていることが挙げられます。
児童養護施設の職員さんに「いくらあれば子どもたちが望むプレゼントを購入できるか」を伺ったところ、「子どもたちが望むプレゼントを購入できるのは、約5,000円あれば助かります。」という声がありました。アンケートの調査結果、平均約3,000円であることを踏まえると、この額では十分ではありません。
私たちあしながサンタでは、皆様からのご寄付で差額分をまかなうことにより、子どもたちが望むプレゼントを届けることが出来ます。あしながサンタでは、子ども一人あたり2,000円を届けています。
現在、物価高の影響によって、おもちゃの値段も上がってきており、子どもたちの欲しいものが今まで以上に手にしづらい状況になってきているのです。子どもたちは欲しいものがあっても予算の関係から違うプレゼントにしないといけないことがありました。
あしながサンタの皆様の一人ひとりのご寄付が集まることで、一人でも多くの子どもたちが望むプレゼントを届けることができるのです。
現金での寄付が望まれる理由
児童養護施設の現場職員からの望む声は、「現金での寄付」です。
クリスマスの時期に届くクリスマスケーキやお菓子などのご寄付は子どもたちも嬉しいのですが、たくさんケーキでの寄付が届いてしまうと食べきれないことがあるので、その分を現金でご寄付をしていただけると、子どもたちのクリスマスプレゼント代に充てることが出来るのです。
一人ひとりのご寄付で子どもたちが欲しいプレゼントを購入することが出来ます。
児童養護施設の子どもたちにご寄付を検討していただいている皆様。
あなたがご寄付をすることで児童養護施設の子どもたちのあしながサンタになることが出来ます。
そして、年に1度のクリスマスが子どもたちにとって思い出に残る素敵な1日になります。
子どもたちのあしながサンタになって、子どもたちのクリスマスを笑顔溢れる1日にしませんか?
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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