児童養護施設の卒園後の選択肢が広がるように…
私が施設職員として働いていた時に出会ったBくんとの話です。
12歳で家庭の事情で施設入所となり、施設で約6年間を過ごし、18歳で施設を退所し、就職になったため、一人暮らしが始まりました。初めての一人暮らしというとこもあり、働きながらの生活に慣れるまで大変な中、頑張って過ごしていたBくんでした。
5年程経ったある日の夜に彼からメールが届きました。その内容は「職場の人に暴力を振るわれてしまい、どうしていいかわからないから助けてほしい」とのことでした。怪我もしていたこともあり、結果的に彼は治療の為、病院に入院することになりました。治療室のベッドの上で彼と会った時に彼は安心からか涙をこぼしており、「迷惑かけたくなかったから誰にも言えなかった」「どうしていいかわからなかった」と気持ちを聞かせてくれました。
職場の人からの暴力については施設出身というのが主な理由の1つでした。それを聞いて施設出身というだけで偏見を持たれてしまうのかと驚きました。
彼の思いを聞いて、児童養護施設のことを理解してもらうことや就職の選択の幅が広がること、困った時のSOSを受け止める存在、退所後の支援の必要性を感じました。
児童養護施設を卒園後の進路 「就職」の現状について
児童養護施設は基本的に18歳の退所が現状です。措置延長も必要があれば利用可能ですが、18歳で退所がほとんどです。
今までは一緒に暮らしていた子や職員がいたので賑やかな生活でしたが、退所を境に一人暮らしは始まり、働きがらの生活で環境のギャップは周りが思う以上に不安を感じる子が多いのではと感じます。
今現在は、高校3年生の退所後の進路は「就職」の割合が多くなっています。子どもたちの中で施設を出る=就職と考える子が多いです。やりたいことがあって進学をしたくても金銭面の壁が大きく、親を頼れないケースがほとんどなので、就職する形になります。ただ、高卒だと就職の選択肢は多くはなく、業種も絞られてしまう現状があります。
もちろん、施設出身の子どもたちに限ったことではありませんが、私たち日本児童養護施設財団の事業の中で就職を希望する子どもたちの選択の幅が少しでも広がるように求人サイトを作りました。
まだまだ掲載している数は多くはないですが、理解のある企業を増やしていきたいと考えております。
ぜひ、興味を持って頂けた企業の方は、下記からお問い合わせください。
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オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
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【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ
お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル
日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
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【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
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【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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地域のスポンサーを必要としております。