児童養護施設で暮らす子どもたちのエピソード③
児童養護施設で生活する子どもたちの思い
運営事務局です。
今年のクリスマスまで、約1ヶ月となりました。12月までは、約2週間となりました。
本日のあしながサンタのブログは、私が施設職員をしていた時に出会った子どもたちのエピソードの紹介の第三弾です。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢等を変えています)
前回紹介したエピソードをまだご覧いただけていない方は、
第一弾は、こちらから
第二弾は、こちらから
児童虐待を受けた子どもたちのことについて
児童養護施設の子どもたちはさまざまな理由で生活をしています。
主な理由は「児童虐待」です。他にも、両親の病死、入院、収監などが挙げられます。
私が児童養護施設の職員として働いていたときに出会ったTくんは、小学1年生の頃から養父より叩くなどの身体的虐待を受け、児童養護施設での生活が始まりました。Tくんには、5歳の妹のAちゃんがいて、一緒に児童相談所に保護をされていました。児童養護施設では、兄妹一緒で入所することもあります。そのため、兄妹一緒ということで、TくんとAちゃんは施設内では一緒に過ごすことが多かったです。児童相談所に来た時は「早くお家に帰りたい、児童相談所に戻りたい」と環境が変わった不安から涙を流していたTくん。当時、職員をしていた私は、児童相談所に保護をされ、施設で暮らせるようになることで、少し安心できるのかと思ってしまっていたため、Tくんの「帰りたい」という思いから、親の虐待によって子どもたちの心が傷つき、生活の環境も変わっていくため、子どもたちにとって大きな不安になっていることを実感しました。
クリスマスの思い出とクリスマスへの思い
TくんとAちゃんが、施設での生活が始まり、半年が過ぎた11月。
施設内では、10月末のハロウィンのイベントも終わり、施設内で行うクリスマスイベントに向けて、子どもたちと職員の中で「今年はどんなプレゼントに頼もうかな」と話題に出るようになってきたので、TくんとAちゃんは、「ここってサンタさんからプレゼントもらえるの?」と職員に質問をしてきました。「ここでは、みんなサンタさんから欲しいプレゼントがもらえるんだよ」と教えてもらうと、二人は大喜び。TくんもAちゃんも家庭で過ごしていた時には、誕生日もクリスマスも体験したことがありませんでした。Aちゃんは施設から通っていた幼稚園でクリスマスの飾り付けや幼稚園で歌う12月の季節の歌を歌うことで、クリスマスが楽しみになっていました。その後、みんなでサンタクロースに欲しいプレゼントを手紙に書き、施設の先生が用意してくれたポストに入れました。
そして、楽しみにしていたクリスマス当日。施設にはクリスマスツリーが飾られ、ピカピカと光る電球に目を輝かせていたTくんとAちゃん。夜もワクワクとドキドキでなかなか寝つけませんでした。
次の日の朝。早起きしたTくんとAちゃんは枕元に大きなプレゼントの箱が置いてあることに気づくとプレゼントを持って職員さんのところに走ってきた二人。満面の笑顔でプレゼントの包みを開けると、欲しかったプレゼントが届いたことに大喜び。朝ごはんも急いで食べ終え、施設のプレイホールでもらったおもちゃで楽しそうに遊ぶ姿に、サンタクロースから初めてもらえたクリスマスが特別な思い出になったことを感じました。

児童養護施設の子どもたちにとってのクリスマス
児童養護施設の子どもたちにとってのクリスマスは特別なイベントです。
TくんやAちゃんのようにサンタクロースから欲しかったプレゼントをもらえることで、笑顔になれて、夢や希望を持つことができます。
子どもたちの笑顔や嬉しい体験が積み重なることで、自分自身のことを大切に思えるようになってきます。
児童養護施設のクリスマスプレゼントの予算について
私たちあしながサンタでは、この活動をはじめる前に、全国の児童養護施設へクリスマスプレゼントの予算に関するアンケート調査を行いました。回答のあった施設の調査結果によると、子ども一人当たりのプレゼントの予算は平均約3,000円であることがわかりました。施設によっては、3,000円より少ないところもあります。児童養護施設は限られた予算の中で運営されているため、子どもたちがいつでも好きなものを自由に買えるわけではありません。その分、外出や外食、被服費、習い事など、子どもたちにとって必要な体験や生活支援に予算を振り分けているのです。
子どもたちにとって、年に一度のクリスマスは特別な日です。
サンタクロースから欲しかったものをプレゼントされることを、心から楽しみにしています。
しかし、前述したように、クリスマスプレゼントの予算を十分に確保できるとは限らないのが現状です。
※全国には約610の児童養護施設があり、施設によって、子どもたちのクリスマスプレゼント代の予算が異なっていることをご理解ください。
児童養護施設の子どもたちのクリスマスのために
2025年のクリスマスに児童養護施設で生活している子どもたちのクリスマスプレゼント代を支援しませんか?
「あしながサンタ」になることで、児童養護施設の子どもたちのクリスマスプレゼントを届けることができます。
2025年に全国約610ヶ所ある児童養護施設の子どもたちにクリスマスプレゼント代を届けるためには、多くのご寄付が必要です。

2025年度あしながサンタになっていただける方々を募集しております。
児童養護施設の職員さんに「いくらあれば子どもたちが望むプレゼントを購入できるか」を伺ったところ、「子どもたちが望むプレゼントを購入できるのは、約5,000円あれば助かります。」という声がありました。アンケートの調査結果の平均約3,000円であることを踏まえると、この額では十分ではありません。
私たちあしながサンタでは、皆様からのご寄付で差額分をまかなうことにより、子どもたちが望むプレゼントを届けることが出来ます。あしながサンタでは、子ども一人あたり2,000円を届けています。
あしながサンタの皆様の一人ひとりのご寄付が集まることで、一人でも多くの子どもたちが望むプレゼントを届けることができるのです。
児童養護施設の子どもたちのあしながサンタになるには
あしながサンタの活動を知っていただいた上で、児童養護施設の子どもたちのあしながサンタになってくださる方は
下記の「今すぐ寄付をする」をクリックしていただくと、ご寄付申込みページに移りますので、ご移動先のページより寄付の申込みをお願いします。
すぐ出来るご寄付はこちらから(子どもたちのあしながサンタになるにはこちら)
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル

日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら

【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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