児童養護施設で暮らす子どもたちのエピソード②
児童養護施設で生活する子どもたちの思い
運営事務局です。
今年のクリスマスまで、約1ヶ月となりました。
本日のあしながサンタのブログは、私が施設職員をしていた時に出会った子どもたちのエピソードの紹介の第二弾です。
(紹介するエピソードの内容は子どもを特定できないように名前表記や年齢等を変えています)
前回紹介したエピソードをまだご覧いただけていない方は、こちらから。
児童虐待を受けた子どもたちの心の傷の深さ
児童養護施設の子どもたちはさまざまな理由で生活をしています。
主な理由は「児童虐待」です。他にも、両親の病死、入院、収監などが挙げられます。
私が児童養護施設の職員として働いていたときに出会ったSくんは、小学4年生の春、父親からの身体的虐待により児童相談所に保護され、児童養護施設での生活が始まりました。Sくんの家庭は父親の家庭内暴力が原因でSくんが小学校3年生の時にSくんの母親と離婚をしており、父親に引き取られて、児童相談所に保護をされるまで、ずっと虐待を受けてきたのです。
児童相談所でも心を閉ざしていたSくん。施設での生活が始まってからも、心を閉ざしてしまっており、「僕はもうどうなってもいいんだ」と物事に対してすぐに諦めてしまったりすることがありました。また、クリスマスが近くなってきた11月。施設のみんなでクリスマスパーティーをすること、サンタクロースからプレゼントをみんなもらえるので、欲しいものを教えて欲しいことを伝えましたが、「サンタなんているわけないし、パーティーもしたくない、僕のところには来てくれたことなかった」と家庭での辛かった出来事も話してくれました。
その話を聞いた職員は、Sくんの辛かった出来事や思いに寄り添い、「Sくんが家にいた時は辛いことがたくさんあったと思うけれど、ここでは痛いこともないし、職員がSくんのことを守るから安心していいんだよ。」と伝えました。
Sくんは、少しほっとした表情を見せてくれ、職員にずっと欲しがっていた靴を教えてくれました。
初めてのクリスマス
そして、Sくんにとって初めてのクリスマスの当日。施設はクリスマスツリーやイルミネーションなどで飾り付けがされ、いつもと違う雰囲気にSくんはドキドキしていました。夕食もクリスマスメニューでチキンやコーンスープ、ポテトやクリスマスケーキなど、クリスマスの特別なメニューとみんなでパーティーを過ごす中で、笑顔を見せてくれたSくん。「久しぶりに楽しいって思えたかもしれない、先生ありがとう」とお礼を伝えてくれました。
そして、次の日の朝。サンタクロースから欲しがった靴をもらえたSくんは「朝起きて枕元にプレゼントが置いてあってびっくりした。サンタクロースからもらうプレゼントってこんなに嬉しいんだね」と嬉しそうな表情をしており、職員もSくんの笑顔が見れて安心しました。

児童養護施設の子どもたちにとってのクリスマス
児童養護施設の子どもたちにとってのクリスマスは特別なイベントです。
Sくんのようにサンタクロースから欲しかったプレゼントをもらえることで、笑顔になれて、夢や希望を持つことができます。
子どもたちの笑顔や嬉しい体験が積み重なることで、自分自身のことを大切に思えるようになってきます。
児童養護施設のクリスマスプレゼントの予算について
私たちあしながサンタでは、この活動をはじめる前に、全国の児童養護施設へクリスマスプレゼントの予算に関するアンケート調査を行いました。回答のあった施設の調査結果によると、子ども一人当たりのプレゼントの予算は平均約3,000円であることがわかりました。施設によっては、3,000円より少ないところもあります。児童養護施設は限られた予算の中で運営されているため、子どもたちがいつでも好きなものを自由に買えるわけではありません。その分、外出や外食、被服費、習い事など、子どもたちにとって必要な体験や生活支援に予算を振り分けているのです。
子どもたちにとって、年に一度のクリスマスは特別な日です。
サンタクロースから欲しかったものをプレゼントされることを、心から楽しみにしています。
しかし、前述したように、クリスマスプレゼントの予算を十分に確保できるとは限らないのが現状です。
※全国には約610の児童養護施設があり、施設によって、子どもたちのクリスマスプレゼント代の予算が異なっていることをご理解ください。
児童養護施設の子どもたちのクリスマスのために
2025年のクリスマスに児童養護施設で生活している子どもたちのクリスマスプレゼント代を支援しませんか?
「あしながサンタ」になることで、児童養護施設の子どもたちのクリスマスプレゼントを届けることができます。
2025年に全国約610ヶ所ある児童養護施設の子どもたちにクリスマスプレゼント代を届けるためには、多くのご寄付が必要です。

2025年度あしながサンタになっていただける方々を募集しております。
児童養護施設の職員さんに「いくらあれば子どもたちが望むプレゼントを購入できるか」を伺ったところ、「子どもたちが望むプレゼントを購入できるのは、約5,000円あれば助かります。」という声がありました。アンケートの調査結果の平均約3,000円であることを踏まえると、この額では十分ではありません。
私たちあしながサンタでは、皆様からのご寄付で差額分をまかなうことにより、子どもたちが望むプレゼントを届けることが出来ます。あしながサンタでは、子ども一人あたり2,000円を届けています。
あしながサンタの皆様の一人ひとりのご寄付が集まることで、一人でも多くの子どもたちが望むプレゼントを届けることができるのです。
児童養護施設の子どもたちのあしながサンタになるには
あしながサンタの活動を知っていただいた上で、児童養護施設の子どもたちのあしながサンタになってくださる方は
下記の「今すぐ寄付をする」をクリックしていただくと、ご寄付申込みページに移りますので、ご移動先のページより寄付の申込みをお願いします。
すぐ出来るご寄付はこちらから(子どもたちのあしながサンタになるにはこちら)
<個人の方からのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

<企業スポンサーとしてのご寄付はこちらの画像をクリックしてください>

オレンジの羽根募金
児童養護施設の子どもが安心できる社会づくりへ
「オレンジの羽根運動」は、児童養護施設の現場職員が発足した社会活動です。
入所中の子どもたち、卒園する子どもたちにとってより良い社会で生活するために児童養護施設を正しく知っていただき、
共に支える大人の輪をつくることが目的です。
そんな想いで、私たちはこの活動を行なっています。
多くのみなさまへ活動を周知されるご協力をよろしくおねがいします。
▶︎WEBページはこちら
【FM世田谷/放送中】はなわと岩崎ひろみの ON AIR もっち〜ラジオ

お笑いタレント“はなわ”と女優の“岩崎ひろみ” がお届けする『ON AIR もっち~ラジオ』♪” 子どもたちの“ワクワク♪”を、もっと大きく膨らまそう ”をテーマに、“はなわ”と“岩崎ひろみ”が、子育て経験も交えて面白おかしく元気にお届けします!
〈放送日時)毎週日曜日/11:00~11:15
〈パーソナリティ〉はなわ 岩崎ひろみ
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【公開中】Youtubeチャンネル

日本児童養護施設財団のYoutubeチャンネルにて、『もっち〜とあっき〜が行く施設長インタビュー』『応援メッセージ』『ON AIR もっち〜ラジオのアーカイブ』『寄付サイト』のPVが公開中です。チャンネル登録して頂けますと幸いです。
▶︎チャンネルはこちら

【無料掲載】卒園生対象 企業求人サイト
もっち〜ナビは就職を希望する子どもたちの選択肢が広がるように願いを込めて運営している児童養護施設専門の求人サイトです。施設で暮らす若さ溢れる子どもたちを積極的に採用したい企業のみが求人掲載をしているので、これから施設を退所する高校生や一度施設を退所した卒園児が再就職を目指す場合に活用してください。求人情報にある企業の窓口にご連絡をしていただけますと、求人担当から案内を受けることができます。この事業は営利活動ではないため、掲載課金、採用課金、応募課金、オプション課金は一切しておりません。掲載したい企業も随時募集しております。
▶︎WEBページはこちら
【開館中】日本子ども未来展 オンライン美術館
日本子ども未来展は、児童養護施設の子どもたちの豊かな成長を願うと共に、子どもたちが描く絵画を通して日々の生活だけでなく、子どもたちがそれぞれ持つ「夢」や「希望」を自由に表現する事で自分たちの将来について考える「きっかけ」を持ってもらうことを目的に実施しております。是非ご入館してみてください。子どもたちの素敵な感性や表現力の高さを垣間見れるので手を差し伸べたくなると思います。
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【寄付】あしながサンタ
2019年8月に全国の児童養護施設(607施設)へ、クリスマスに関してのアンケート調査を実施しました。アンケート調査により、1施設あたりの子ども1人に対してのクリスマスプレゼント代の平均予算(約3000円)がわかりました。そこで分かったのが、どの施設も子どもたちが施設生活を送る上で、不自由がない生活を送らせるために、クリスマスの予算を、習い事、衣服費、小遣い、ユニット旅費などに、適切に振り分けられていることがわかりました。ここに私たちがサポートできることがあると考えました。
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